不動産を売ったときの税金は？？
土地に限らず不動産を売却して利益がでると、税金がかかります。
この税金のことを、譲渡所得税といいます。
では、この譲渡所得税、どのようにして計算するのかというと、
譲渡所得税 ＝ ｛収入金額 － （ 取得費 ＋ 譲渡費用 ）｝ × 税率
更に一定の要件を満たせば、各種、特別控除などの適用があります。
上の算式を、一つずつ見ていきましょう
（１）収入金額
通常は土地や建物を売ったことによって買主から受け取る金額です。
もしもお金以外の物で受け取った場合は、その受け取った物を時価に換算した金額となります。
（２）取得費
取得費は、売った土地や建物を取得したときの購入代金、建築代金、購入手数料などをいいます。
ただし、建物については、時の経過によりその価値が減価したと考えることから、支払った購入代金などから減価償却費相当額を差し引いた金額となります。
（３）譲渡費用
譲渡費用とは、土地や建物を売るために直接かかった費用のことです。
例えば、売却に際し、不動産会社に支払う仲介手数料などがこれにあたります。
（１）が大きいと、当然それだけ収入が多いことになりますので、税金は増えます。
（２）と（３）が大きいと、それだけその売却に費用をかけたことになるので、税金は減ります。
（４）税率
税率は、その不動産を所有していた期間によって異なります。分かれ目は「５年」です。所有期間が５年超である場合は、長期譲渡所得として、所得税率１５％、住民税率５％、合計２０％の税率です。
所有期間が５年以下である場合は、短期譲渡所得として、所得税率３０％、住民税率９％、合計３９％の税率となります。（※どちらも復興特別所得税を除く）
この５年の分かれ目ですが、その計算方法にも注意が必要です。取得してから譲渡までが5年ではなく、取得してから譲渡した年の1月1日において5年です。詳しくは専門家にご相談ください。
長期譲渡所得と短期譲渡所得では、税率にほぼ２倍の開きがあります。税金を気にしすぎて、売り時を逃してしまっては本末転倒ですが、税金も重要な要素であることも確か。長期と短期の区分は気にしておいて損はないでしょう。